必見!!削らない歯の治療とは

貴方が歯科医院を検索するとき、どんな基準で選びますか?

お口の症状や、治療経験を通して貴方の求める歯医者さんのポイントをアドバイスしています。

今回は、むし歯を「どの時期で治療する(削る)のが良いか」についてお話しします。

最近、「歯を削らない」と提唱する医院が増加しました。確かに健康な歯質を失いたくないですよね。では、どんな状態になったら 歯(むし歯)を削る必要が出てくるのでしょうか?


私は初期のむし歯は、お口の環境を改善し、再石灰化など歯の強化を図れば削らずに済むと説明しています。
但し、進行すると診断したむし歯は早めの治療を勧めています。

さらに、以前に詰めてある(治療している)歯の再治療については、精査の上で必要に応じ 早めの治療をお勧めしています。
なぜかというと、数年から複数年経過した詰め物は、接着剤やセメント、材料の性能が現在より低い事も多く、内側から劣化が進むと中からむし歯が大きくなる要因にもなるからです。
上の画像では、左から3歯全てが対象となります。

治療と称して、また削られるのは嫌、不安ですよね。
でも皆さん安心してください!!
早期に再治療する歯は、むし歯の進行が少ないのです。つまり、歯は新たに削らずに、新しい品質の充填材料を優れた接着技術を使って詰め替えたら良いからです。
歯をあまり削られることなく、より安心安全な環境にしてあげる事が重要なのです。



治療により詰められた人工物は、咀嚼という機能により酷使され、いずれ劣化していくものなのです。
間違っても、歯は削らない方が良いと勘違いしないでください。

「歯をあまり削らない」の真意は、「健全な歯を出来るだけ残す事なのです。」

詰め物が取れてから治療をすれば良いと思って油断していると、むし歯の再発も見落としてしまいます。
それが本末転倒、新たにむし歯になった部分の歯を削る事になるのです。
私は、口腔内を精査し詰め物やセメントの劣化が疑われた時は、躊躇せず再治療をお勧めしています。

※ 見識は 経験に基づく私見ですので悪しからず

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