「まだ無症状なのに、むし歯?」の盲点!!

歯科治療

貴方が歯科医院を検索するとき、どんな基準で選びますか?

お口の症状や、治療経験を通して貴方の求める歯医者さんのポイントをアドバイスしています。

今回は、「まだ無症状なのに、むし歯?」の盲点について説明したいと思います。

「こんなむし歯、貴方は発見できますか?」

下の画像、貴方はどの歯がむし歯になっているか発見できますか?


歯科医自身も、うっかり見落としてしまい易い 事例です。

丸いデンタルミラーの中、左端の奥歯はすでに治療されてます。
真ん中の歯の黒い部分・・・・・・・?。

違います!!
下の画像の通り


こんなところに むし歯が潜んでいたのです。

慎重にむし歯の部分を除去していくと、かなり大きなむし歯でした。
なんと、
むし歯は2本、左の第2小臼歯は両側とも むし歯です。全部で3か所。
気をつけて欲しい「歯と歯の間」。

この場合、滲みたり痛みがない無症状でも、悪い部分を削り取って治療を施さなければいけません。
見落としていたり放っておくと、どんどん進行して 歯髄(俗名 神経)まで浸潤してしまいます。
歯を削られたくない! 歯を削らない! の 風潮から むし歯を放置されやすい事例が 増えているように感じています。
「まだ我慢できるから様子を見て、症状が出てから受診しよう。」なんて思われている方いませんか?
当院では、最近 新型コロナウィルス自粛の影響などもあり、治療のタイミングが遅れむし歯の進行で 受診した時には歯髄を温存できるか否かで 難しい選択を強いられています。
せっかく歯髄を保存してみたものの、結局、高い確率で神経を取らざるを得ない事になります。
残念です!


この事例は、むし歯をきれいに除去して、治療を完了しました。
救いは、歯髄を取らずに済んだ事です。

 こういう症例では、歯ブラシとは別にデンタルフロスを上手く利用しましょう!!

定期健診ではこのようなむし歯を、早く発見出来る事がよくあります。
もちろん、むし歯にならないように お口の健康のお手伝いをしていく事が 当院の定期健診の狙いです。

※ 見識は 経験に基づく私見ですので悪しからず

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